
病気やケガで損傷した身体の一部を、元通りにする「再生医療」が注目されています。いまや、ヒトの胚性幹細胞から人工的にあらゆる臓器を再生させる可能性が開け、各方面で研究が進められています。
北里大学では、いち早く1985年から黒柳能光教授を中心に人工皮膚の研究に取り組み始め、2000年には医療衛生学部に「人工皮膚研究開発センター」を設立しました。現在、本センターは厚生労働省の再生医療ミレニアムプロジェクトの中核を担う、最先端の研究開発拠点として、ヒトの皮膚由来の細胞を原材料にした培養真皮を製造しています。
やけどを負うなどして皮膚が損壊した患者を治療する場合、本来は本人の健常な皮膚由来の細胞を培養・移植するのが望ましいのですが、それだと時間がかかって患者の生命が危険にさらされるのが実情。
そこで、本センターでは、他人の皮膚由来の細胞を利用して、培養真皮を製造し、凍結状態で全国の病院に供給して、緊急治療に提供することにより、人命救助に貢献しているのです。 |